イタリアでは、災害直後から各個人にベッドや温かい食事、清潔なトイレが提供されます。仮設住宅も日本の2倍以上の広さで、供与期間も日本より長く定められています。イタリアではなぜこのような支援が可能なのでしょうか?被災者の人権を保障するためには何が必要なのでしょうか?
イタリアではキッチンカー、食堂、トイレ、シャワー、ベッド、テントが備蓄されており、発災後短時間でパッケージとして被災地に届けられ避難所を設営する仕組みができています。 これらの設備は公費で購入され、各地域のボランティアらによって管理・運用し プライバシーに配慮され、日常の生活に近い環境が整備されています。このイタリア式避難所システムをもとに、今回長野モデルとして包括的な実働訓練(実証実験)を行います。
【イタリア式避難所システム】
イタリアで実施されている被災者支援の方法のこと。発災から48時間以内に、あらかじめ備蓄され
た資機材等を活用して支援拠点を設置し、訓練された支援者が支援活動を行う。(通称TKB48)
被災者数に応じて支援単位が決定されている。(1単位:被災者250名に支援者50名を投入)
◆日時
令和7年3月21日(金)9:00~15:00 (一部は前日20日(木)より実施)
◆場所
旧東洋バルヴ諏訪工場跡地
長野県諏訪市湖岸通り5丁目1115(諏訪赤十字病院となり)※駐車場あり
◆お申込みURL(事前申し込みは、3月18日締め切り)
https://forms.gle/zMNjgYVe81mtgPht8
この訓練は、全員が「支援者役」または「避難者役」として参加する、体験型の訓練となりますので、事前にどちらか一方を選択してお申込みいただきます。
見学のみご希望の方はお申込みいただけません(報道関係者除く)。
特に「支援者役」の皆様には、どのようにしたら生活環境の改善を図ることができるか、といった視点をもってご参加をお願いいたします。
なおこの訓練の詳細については、オンラインまたはYouTubeでお伝えしますので、3月21日の訓練前までにご視聴をお願いいたします。※別途、お申込みいただいた方にお知らせします。
Ⅰ「支援者役」の方へ
・午前9時から訓練開始となります。午前8時45分までに会場にお集まりください。
・以下の訓練のいずれかに参加していただきます。
なお、どの訓練に参加していただくかについては、当日の訓練の中で決定します。
①支援拠点設置 ②支援本部運営 ③食事支援 ④子ども支援
⑤DWAT(災害派遣福祉チーム) ⑥災害ボランティアセンター(VC)設置 ⑦その他
Ⅱ「避難者役」の方へ
・午前10時から訓練開始となります。午前9時45分までに会場にお集まりください。
・仮設トイレ、仮設シャワー、家族用テント(冷暖房付き)を利用していただきます。
・昼食時には「食事」の支援(無償提供)を受けていただきます。
Ⅲ 支援拠点の設置、撤収にご協力ください
訓練前日の3月20日(祝・木)の午後から「支援拠点」を設置します。
参加可能な方は作業のできる格好でご参加願います(インパクトドライバーをお持ちの方はご持参願います)。
後日、詳細をお知らせしますので、ご参加いただける場合は、ご協力お願いいたします。
また21日の15時以降、訓練終了後のテント等の撤収にもご協力ください。
Ⅳ ご参加いただく皆様へ
・体験していただいた感想などを、アンケートで聞かせていただきます。
・なお、事前のお申し込みがない方は、基本的に「避難者役」としてご参加いただけますが、
人数把握のため右記二次元コードより事前申し込み(3月18日締め切り)お願いします。
・現地までの交通費等は、ご自身で負担をお願いします。
主催:長野県災害時支援ネットワーク(N-NET)、社会福祉法人 長野県社会福祉協議会、一般社団法人 避難所・避難生活学会、株式会社 シェルターワン(清水建設発ベンチャーとして3月末起業予定)
協力: 伊那市、諏訪市、清水建設 株式会社、KOA 株式会社 伊那谷財団、長野県立大学
問い合わせ:長野県災害時支援ネットワーク(N-NET)
認定特定非営利活動法人長野県NPOセンター内 TEL:026-269-0015 メール:info@npo-nagano.org